40代から50代の人に多くみられる現象が五十肩(肩関節周囲炎:肩痛)です。
五十肩の症状は老化と密接な関係にあり肩の関節の老化に伴う炎症が主な原因とされています。
肩の関節は、複数の関節の集まりで、自由度が高い関節でもあることから、それぞれの関節がうまく協調して働く必要があります。
肩の関節は鎖骨と肩甲骨、上腕骨(腕の骨)からできています。それぞれが動くなかで位置の変化が起きてきます。
肩関節にかかわる筋肉は多くあります。筋肉自体が動きの中で痛みを発したりします。
また、肩関節周りの神経や血管も、肩痛の原因となることもあります。
フィジオ・リスタートにおける肩痛の治療
- マスターケアで姿勢を改善させる(このことで肩甲骨の動きが良くなる)
- 胸椎(胸の背骨)を少し反らすようにすると肩の動きが出やすい
- 肩甲骨をスムーズに動かせるように刺激を入れる
- 肩甲骨と上腕骨(腕の骨)の間の関節に良い刺激を入れる
- 肩回りの血行循環を改善させる
- 肩回りの筋肉を伸長、あるいは柔らかくする刺激を入れる。
※上記の内容を各種のコンセプトを使い分け、組み合わせして対応します。
- マスターケア
- 徒手療法
- 筋膜介入
- マッケンジー法
- PNF
- リラクゼーション
肩痛も姿勢が良くないと動きが悪くなったり痛みを発したりします。
姿勢や動きから、固くなっている筋肉や組織を特定してストレッチや柔らかくなるように働きかけをします。
また関節に圧縮ストレスがかかっていると痛みを発しやすくなるため関節の隙間にスペースを空けるようにしてストレスを減らして痛みを和らげたりもします。
傷んだ場所によっては、筋肉をしっかり働かせるようにしたりして関節を安定させることも必要になります。